【体験談】僕の後遺障害専門学校公開します!:【裁判傍聴】令和元6月
交通事故の裁判傍聴へいってきた。
上品な初老のご婦人だろうか。
そのご婦人は事故以前から持病である脳の病気によって左半身に軽度のマヒが在存していた。
リハビリ努力の甲斐もあり、日常生活を支障なく送れるレベルまで回復していた。
ところがその矢先、今度は交通事故に遭遇し、頚椎(首)をネンザしてしまったのだろう。
その影響で、もともと障害がなかった右手に新たなシビレが発現し、頚部(首)にも痛みが在存するようになってしまったのだ。
既存(事故前)の障害である左半身のマヒと交通事故による頚部(首)の痛みと右上肢のシビレ。
これらが重なったために、リハビリも満足にできなくなった結果、ご婦人は再び杖を使わなければ歩行ができなくなったらしい。
日常生活全般が不自由な状態に逆戻りしてしまったのである。
ようやく長いリハビリで歩けるようになったご婦人にとって、それは計り知れないほどの辛さであったはずだ。
傍聴している誰もが目の前の、いや、普通の理性と感情を持ち合わせている人であれば、この目の前にいるご婦人に対して交通事故の後遺障害としての賠償がなされて当然と考えるであろう。ところが、である。
裁判官の口からは「後遺障害として認めない」つまり損害賠償の対象にはならない。というジャッジなのだ。
過去の判例をリサーチしてみたらば、実に自賠責の規定により交通事故前になんらかの障害を負っている人は、
交通事故の後遺障害の認定がなされないケースが少なくなかったのだ。(判例タイムズ)
人生をともに、長く歩んできたそのご夫婦にとって、これからの時間はかけがいのないものであるだろう。
そのためにこそご婦人はリハビリに取り組み、障害を乗り越えてきたのである。
しかし、ご本人の過失のない事故によって、その大切なこれからの
時間が崩れてしまった。
もとをただせば、理不尽な自賠責の結論によって・・・・・・・。
たまたま隣に座っているご主人おぼしき方の顔は瞬時に赤くなり怒りに満ち溢れまともにみれなかった。
お二人の気持ちが一切汲み取られずに踏みにじられたことえの無念さゆえであっただろう。
日常ご婦人を見守り支えてきたご主人の、誰にも向けることのできない憤りが、隣に座ってしまったぼくまでにも伝染し、ヒートアップしてしまった。
【まとめ】
このような結果が日常的に津々浦々結審されていていいのだろうか?
令和に突入してからも池袋、神戸、千葉など各地であってはならない事故が多発するなか、裁判官までとは・・・。
本当無念でいっぱいだ。
根本的改革。
被害者救済を真剣に考えていただきたい。