【体験談】僕の後遺障害専門学校公開します!

通院をキッカケに直面するさまざまな,問題を解決します

【体験談】僕の後遺障害専門学校公開します!【高次脳機能障害・PTSD】

  • 高次脳機能障害
  • PTSD(心的障害・トラウマ)
  • まとめ

 

 

 

たとえばあなたの配偶者や子供が不幸にして交通事故にあったとする。

幸い大きな外傷もなく、頭を打ったようだが病院で検査をしても特に大きな異常は認められなかった。

 

ところが、しばらくして様子が変わってくる。

以前に比べ動作が遅くなり、話し方もぎこちない。

情緒不安定になり癲癇を起こしたりする。

 

以前の明るい性格が消えてしまい、やたらと怒りっぽくなったり、神経質になったりして、まるで別人のようになってしまった・・・・・。

 

家族の誰かがこのようになってしまったら、とても心配で不安になるだろう。

医師に聞いてみると、やはり交通事故による脳損傷が原因だといわれる。

そして医師の口から「高次脳機能障害」と告げられる。

 

 

高次脳機能障害?

聞きなれない病名だが医学の分野では昔からある病名だと知らされる。

MRIなどでは特に異常はみられないものの、精神活動に明らかに変調や障害が起きるのだ。

 

 

いずれにしても、これまでのようなコミュニケーションがとれない不自由さ、何より人格が変わってしまったことで本人はもちろん家族の苦しみも計り知れないものがある。

 

 

信頼し愛していた家族の人格がかわってしまうのだから・・・。

こんな深刻な障害を抱えることになったにも関わらず、後遺障害として認められない、PTSD同様百歩譲って14級なのだ。

 

 

我が国の後遺障害では公園の散歩的にごくごく当たり前に起こっているのである。

 

 

 

 

 

 

ある日突然襲いかかる交通事故に遭ってしまい、精神的障害(PTSD)を理解することで、考えられるさまざまな困難に立ち向かいます。

 

 交通に事故によりトラウマになってしまった場合、後遺障害として

7級

9級

12級

14級

 

 

あり得ないくらい時代錯誤なのだ。

最初にPTSDが認められたのは平成10年だ。

 

 

損保関係者の言い分

 

 

「交通事故でPTSDを後遺障害と認めたのは裁判所の最大限の汚点」

 

 

はい???

耳を疑う。

はたしてそうだろうか。

小学生でもわかることだ。

 

 

 

 

「トラウマ」で後遺障害の認定を勝ち取るためには

やみ雲に「怖い」だけではまず認定は不可能だろう。

PTSDは2種類あると思ってもらいたい。

 

1:米国精神医学会が発表した「DSMーIV」

 

2:WHO(世界保健機関)が発表する「ICD-10」

(余談で、なぜ米国精神医学会なにかというと、当時ベトナム戦争でトラウマになってしまった兵士がワンサカいたため研究が最もすすんでいたらしい。)

 

この2つの基準のどちらの基準かというと「ICD-10」をもとにしているのだ。

非器質性精神障害野等級はこうだ。

 

 

14級「職種制限は認められないが、就労するに多少の配慮が必要」

12級「職種制限は認められないが、就労するにかなりの配慮が必要」

9級「対人業務は無理」

7級「9級を超えるもの」

である。

 

 

認定基準は下記のとおり厚労省(労災補償部保障課障害認定係)発表

1、身辺日常生活

入浴をすることや着替え、清潔保持を適切に行えるか、規則的に十分な食事をとることができるか?

 

2、仕事・生活に積極性・関心事をもてるか?仕事の内容、職場での生活や仕事そのもの、世の中の出来事、TV、娯楽等の意欲、関心はあるか?

 

3、通勤、勤務時間守れるか?規則的な通勤出勤など約束を守れるか?

 

4、普通に作業を持続できるか?就業規則にのっとった仕事は可能か?普通の集中力・持続力をもって業務を行えるか?

 

5、他人との意思疎通、職場において上司、同僚にたいして自主的に発言できるか?他人とのコミュニケーションは適切か?

 

6、対人関係・協調性、職場において円滑な共同作業、社会的行動は行えているか?

 

7、身辺の安全保持、危機の回避、職場における危険等から適切に身を守れるか?

 

8、困難、失敗への対応、職場において新たな業務上のストレスを受けたとき、ひどく緊張したり混乱などをどの程度?適切に対応できているか?

 

 

また上記8つを6段階評価し、PTSD後遺障害を見極めるのだ。

6段階はこうだ。

 

1、「適切またはおおむねできる」

2、「ときに助言」

3、「助言が必要」

 4、「しばし助言」

5、「援助が必要」

6、「できない」

 

 

もちろん下記などは非該当になる。

「元の職場で就くことができる。特に配慮は必要ではない」

 

 

またごくまれに9級を超える7級もあるようだ。

「持続的な人格変化」がそうだ。

 

ex.1,著しく調和を欠く態度と行動

 

2,異常行動は持続的かつ長期間にわたって認められ、エピソード的ではない。

 

3,異常行動は広範囲にわたり個人的、社会的に状況にたいして非適応である。

 

4,通常、職業、社会生活において重大な障害を伴う。

これらの要件を満たすと7級だ。

 

 

 

医師の見どころ。

1,感情の障害

「悲しい、さびしい、憂鬱、希望がない、絶望的、今まで楽しかったことがつまらない」

 

2,意欲の障害

「何ごとにも関心がない、積極的に行動しない、口数がへる、身の回りのことに無関心」

 

3,記憶、意識の障害

「自分が誰だかわからない。」

 

4,知覚、思考の障害

「幻覚(マトリックスの世界に入り込んでいるというと分りやすい)」

 

5,フラッシュバック

「突如、交通事故のときの状態を思い出す。夢にでる。」

 

6,その他の障害

上記5つに分類できない症状、日常生活のリズムがバラバラになる。(睡眠障害、動悸など訴えるが見合った所見を得られない。

 

 

 

判例タイムズなど読んでみても、損害保険料率算出機構の認めるPTSD後遺障害等級はほぼ14級だ。

 

 

 

 

 

問題なのは被害者の家庭生活だ。

社会生活におおきな穴があいてしまっても知らん振りする損保社の対応だ。

自己コントロール力を失って人間関係を築くことさえ難しくなってしまった

人間にさえこの有様だ。

むごい話だ。

 

アメリカのように脳外傷者に特化しそれらを対象にしたモデルセンター的なプロジェクトをスタートすべきだ。

 

全国にPTSD、高次脳機能障害の専門リハビリセンターを造り、それらがネットワークでつながってともに共有し、患者の機能回復、就労社会参加を国は支援すべきだ。

 

 

アベノミクスによる年金問題で

国民を泣かすだけに収まらず

交通事故の被害者保護も計ってもらいたいものだ。